いちご鼻の治し方はある？一生治らない？原因と改善方法を皮膚科医が詳しく解説

「鼻の黒ずんだいちご鼻って、どうやったら治るの？」
「長年消えない毛穴のブツブツは一生治らない？」

鼻は顔の中心部でもあり、いちご鼻が気になって仕方がないという悩みを持つ方もいるでしょう。

そこで今回は、いちご鼻の原因と治し方をご紹介します。

いちご鼻の種類や特徴についてや、角栓などのブツブツができてしまう理由を徹底解説。。

またいちご鼻を消すためには、洗顔やクレンジングなどスキンケアの見直しについてもお伝えします。

具体的なスキンケア方法や生活習慣の改善方法をチェックし、いちご鼻の改善にアプローチしましょう。

「一生治らないかも…」と悩んでいる方は、一連のおすすめ施術と併せてぜひ参考にしてみてください。

いちご鼻とは？2種類の特徴と原因を解説

いちご鼻の種類は以下の2つに分けられます。

• 角栓づまり
• メラニン色素による黒ずみ（色素沈着）

角栓とメラニン色素による黒ずみはそれぞれの特徴があり、いちご鼻になってしまう原因も違います。

人によっては、二つのタイプが混在している場合もあるので、両方のタイプを確認してみてください。

角栓づまりタイプ

角栓によるいちご鼻は、ざらざらとしているのが特徴です。

注意角栓は古い角質や皮脂が、酸化することでできるもの。

毛穴をよく見ると黒や白の周りがあるため、ボコボコとした凹凸が目立ちます。

メイクをしっかり落とせなかったり、皮脂の分泌が多い方は角栓によるいちご鼻になりやすいでしょう。

角栓によるいちご鼻は、皮脂や汚れの原因がある場合が多いです。

角栓があると通常よりも毛穴に汚れが入ってしまうため、しっかりケアする必要があるでしょう。

また皮脂の過剰分泌が原因で、毛穴が詰まることが原因になる場合もあります。

角栓タイプの方は汚れを綺麗に落とし、皮脂量を調整できるようなスキンケアが大切です。
1※参考：水越興治「年齢による毛穴の目立ち統計調査」
2※参考：Sang Ju Lee「顔の毛穴：定義、原因、および治療オプション」

メラニン色素による黒ずみタイプ

メラニン色素によるいちご鼻は、角栓がないのでザラザラしていないのが特徴です。

メラニン色素が毛穴の周囲に沈着してしまい、リング状に黒ずんでいちご鼻に見えます。

メラニンとは外部の刺激により生成された黒い色素で、シミなどの原因にもなります。

メラニン色素が沈着したいちご鼻は、紫外線や肌への刺激が原因（※）です。
※参照：美白製品とその作用

紫外線などのダメージから、毛穴が酸化して黒ずんでしまう、ひどいいちご鼻になることもあります。

黒ずみを防ぐためには、UVケアで肌への刺激を減らすことが大切です。

メラニンタイプの方は、ゴシゴシこするようなクレンジングも症状を悪化させる可能性があるため、注意が必要です。

毛穴詰まりや黒ずみ解消に繋がるゼオスキンの効果については、こちらで解説しています。
＞＞ゼオスキン（ZO SKIN）とは？

【皮膚科医推奨】いちご鼻の治し方

長年のいちご鼻を治すためには、以下のようなアプローチが可能です。

• 正しいクレンジングと洗顔
• 生活習慣を整える
• こまめなUVケア
• 皮膚科や美容クリニックでの治療

考えずに毎日行っているスキンケアは、肌を刺激しすぎていることもありますので注意しましょう。

その他にも生活習慣を整えたり、美容クリニックで治療することも方法の1つ。

いちご鼻の改善のため、自分にあった方法を取り入れてみてくださいね。

正しいクレンジングと洗顔

いちご鼻を改善するためには、以下のケアが大切です。

• 丁寧なクレンジング
• やさしく洗顔
• しっかり保湿
  

丁寧なクレンジングをしてメイクの汚れを残さないことで、皮脂や汚れからくる角栓を軽減できます。

クレンジングを選ぶときは、以下の種類や特徴を参考にしてみてください。

クレンジングの種類	特徴
オイルタイプ	濃いメイクでもしっかりと
ジェルタイプ	ナチュラルメイクをさっぱりと
ミルクタイプ	デリケートな肌でも優しく落とす

※参考：津田 博子「クレンジングオイルの市場と技術動向について」

また、やさしく洗顔することで肌の刺激を減らすことも大切です。

角栓を減らすためにゴシゴシと乱暴にこすると肌の刺激になり、いちご鼻が悪化してしまうこともあります。

クレンジングと同様に、肌に合った洗顔料を使って少しずつ症状を改善しましょう。

本気のおすすめ洗顔は、以下の記事で詳しく解説しています。
＞＞おすすめ洗顔料をクリニック目線で厳選！肌悩み別の選び方や正しい洗顔方法も解説

保湿を徹底する

しっかり保湿することも、いちご鼻解消に繋有効です。

肌の状態を良好にするためには、肌の角質層にある水分を維持することが重要（※）です。
※参照：スキンケアの理論と実際　湿度環境と皮膚バリアー維持機構

肌が乾燥すると皮脂が過剰分泌され、毛穴が詰まっていちご鼻の原因となる場合があります。

クレンジング洗顔をしたあとは、しっかり保湿して乾燥を予防しましょう。

生活習慣を整える

下記の生活習慣を整えることも、いちご鼻を暖めるための対策の1つです。

• 栄養バランスの良い食生活
• 睡眠でホルモンバランスを整える
  

皮脂の分泌量は食生活やホルモンバランスに左右されるため、生活習慣を整えることで過剰な皮脂を抑えられます。

食生活を整え、栄養バランスを考えた食材を食べるように心がけましょう。

脂質の多い食事は肌のべたつきにつながり、皮脂の汚れがつきやすくなります。

特にビタミン類を意識してとることで、肌の色素沈着などを防ぐことが可能です。

具体的なビタミンの種類とそれぞれの効果は以下の通りです。

ビタミンの種類	効果	食材
ビタミンB2	皮脂のバランスを調整する	卵、のり、納豆
ビタミンB6	肌のターンオーバーのリズムを改善	豚肉、大豆
ビタミンA	肌の色素沈着を防ぐ	人参、ほうれん草、しそ
>ビタミンC	酸化ストレスから肌を守る	みかん、いちご、キウイ

参考：公益財団法人長寿科学振興財団「ビタミンB2の働きと1日の摂取量」

ビタミン類は肌を健康にする働きがあり、毛穴の黒ずみや角栓にも効果が期待できます。

また女性の場合、しっかりと睡眠をとるなど生活リズムを見直してホルモンバランスを整えることで、いちご鼻の解消に繋がることも。

ホルモンバランスが乱れると、黄体ホルモン（プロゲステロン）が増加し皮脂の量が増加する傾向があります。

もう１つの女性ホルモン、プロゲステロンは皮脂の分泌を促進する。皮脂の分泌が過剰になるとニキビの原因になる。
※引用：川戸佳「皮膚細胞は独自に女性ホルモンを合成し、それが皮膚細胞の活動を制御している」

皮脂量の増加はいちご鼻など肌トラブルにつながりますので、毎日の生活習慣を整えて改善していきましょう。

こまめなUVケア

以下のUVケアをこまめに行い、紫外線から肌を守りましょう。

• 日焼け止めを毎日塗る
• メラニン生成を制御するスキンケアの使用

日焼け止めを毎日塗ることは、すぐに始められるUVケアです。

いちご鼻解消のためには、夏だけでなく一年を通して日焼け止めを使いましょう。

薬局などで買える日焼け止めでもケアは可能ですが、刺激が気になる場合は医療機関で扱っている商品を使うのも1つです。

いちご鼻の改善には、メラニン生成を抑制するスキンケアを使うことも有効です。

メラニンは毛穴の黒ずみやシミの原因になるので、細胞内でのメラニン生成を抑制することが大切。

美白成分の1つである「ハイドロキノン」という成分は、このメラニンの生成をおさえる働きが期待（※）できます。
※参照：美白製品とその作用

アルブチン（アルブチン）は、コケモモやウワウルシなどの植物に含まれる型フェノール性配糖体、つまりハイドロキノンとグルコースがβ結合したハイドロキノン誘導体であり、チロシナーゼの活性阻害作用によりメラニン生成を阻害する。また、紫外線誘導色素沈着防止効果を示すことが知られている
※引用：美白製品とその作用

おすすめUVケアアイテムは、以下の記事で紹介しています。
＞＞日焼け止めの塗り直し方や頻度を皮膚科医が解説！
＞＞皮膚科おすすめの飲む日焼け止めを紹介！効果や治療・正しい飲み方なども解説

ゼオスキンが黒ずみや毛穴トラブルの改善に繋がるかについては、こちらで解説しています。
＞＞ゼオスキンで毛穴ケアは可能？黒ずみや毛穴開きなどトラブルの原因や当院おすすめの商品も解説！

皮膚科や美容クリニックでできるいちご鼻の治療

なにをしても治らないほど重度のいちご鼻なら、以下の施術によるクリニックでの治療も可能です。

施術名	期待できる効果	値段（相場）/1回	アプローチする肌悩み
ピーリング	・毛穴の改善 ・ニキビの改善 ・色素沈着の改善	20,000円程度	毛穴のつまり・ニキビ・ニキビ跡
レーザー治療 （トライビーム）	・肌のトーンアップ ・ハリ・ツヤを取り戻す ・肌全体のメラニン量を減らす	20,000円程度	色素沈着・ニキビ跡・シミ・そばかす・肝斑・くすみ
ハイドラフェイシャル	・肌のターンオーバーを整える ・肌のトーンアップ ・ハリ・ツヤを取り戻す	15,000円程度	ニキビ・毛穴の黒ずみ・乾燥・くすみ
ポテンツァ	・毛穴の改善 ・小じわの軽減 ・美白 ・ハリ・ツヤを取り戻す	80,000円程度	ニキビ跡・毛穴の開き・小ジワ・たるみ・赤ら顔・肝斑
ダーマペン	・毛穴の改善 ・小じわの軽減 ・美白 ・ハリ・ツヤを取り戻す	20,000円程度	毛穴の開き・たるみ・シワ・くすみ・色素沈着
ハイドロクレンジング	・肌のトーンアップ ・肌質改善	10,000円程度	くすみ・ニキビ・肌荒れ・乾燥肌・ざらつき

いちご鼻のタイプによっても、おすすめの施術や方法は変わってきます。

実際にいちご鼻の改善のために美容施術を受けた方30名に独自調査を実施したところ、以下の施術が人気と分かりました。

受けた施術	人数（※複数選択）
ピーリング	21人
ハイドラフェイシャル	5人
レーザー治療（トライビーム）	4人
ダーマペン	2人

以下でそれぞれの施術について詳しく解説するので、いちご鼻改善の参考にしてください。

ピーリング

ピーリングは薬剤を使用した施術で、表面の角質層を化学的に剥離させて古い角質を取り除き、新しい皮膚の再生を促します。

キュウエンクリニックでは、ピーリングに使用する薬剤は3つ用意しているので、肌悩みや目的に合った薬剤の選択が可能です。

また施術は熟練したスタッフが行うため、肌質や悩みによって、手の圧の加え方や塗布時間の調整が行えます。

実際にピーリングを受けた方からは、「黒ずみが薄くなった」「肌が滑らかになった」などの声が見られました。

ピーリングについて詳しく知りたい方はこちらから
>>ピーリング

レーザー治療（トライビーム）

レーザー治療（トライビーム）は、メラニン色素など、特定の色素に反応するレーザーを利用した施術です。

メラニンが原因のいちご鼻で悩んでいる方には、特におすすめできます。

ナノ秒という短い時間で周囲の細胞を傷つけず、深くまで波長を届けるため、肌へのダメージもほとんどありません。

毛穴引き締めモードも搭載されており、いちご鼻だけではなく、赤ら顔の軽減・ニキビの改善なども期待できます。

レーザー治療を実際に受けた方からは、「黒ずみが薄くなった」と効果を実感している人が多くいました。

レーザー治療（トライビーム）について詳しく知りたい方はこちらから
>>レーザー治療（トライビーム）
>>トライビームレーザーの肝斑やニキビ跡への効果を口コミから調査！当院厳選の併用施術も紹介

ハイドラフェイシャル

ハイドラフェイシャルは、古い角質や皮脂を軟化させながらピーリングを行うとともに、毛穴汚れを水の力で吸引する施術です。

角質の除去と毛穴の洗浄が同時に行えるため、より確実ないちご鼻の改善が期待できます。

またいちご鼻だけではなく、肌のざらつきが気になる方や肌のキメを整えハリを出したい方にも有効な施術です。

実際にハイドラフェイシャルを受けた方からは、「角栓が減った」「肌が滑らかになった」との声が多く見られました。

ハイドラフェイシャルについて詳しく知りたい方はこちらから
>>ハイドラフェイシャル
>>ハイドラフェイシャルとは？施術の効果や流れ・ダウンタイムなどについて解説

ポテンツァ

ポテンツァは、RF高周波が放出される極細の針を肌に挿入し、真皮層に直接熱エネルギーを与える施術です。

肌にあえて刺激を与えることで肌が持つ自然治癒力を引き出し、肌の再生を促します。

施術の際には麻酔クリームが使用されることが多いため、それほど痛みを感じることなく施術が受けられます。

また、針を挿入する際に薬剤を注入する方法もあり、肌の悩みに合わせた効果が期待できるのでおすすめです。

ポテンツァについて詳しく知りたい方はこちらから
>>ポテンツァ
>>ポテンツァとは？効果・痛み対策やダーマペンとの違いを皮膚科医がわかりやすく解説

当院では、患者様お一人お一人の肌悩みに合わせた施術を提供できるよう、カウンセリングを実施しております。

クリニックに通えない方や遠方にお住まいの方でもお気軽に受けられるオンライン診断も実施中です。

「いちご鼻を治したいけど、どんな施術がいいのかわからない」という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

いちご鼻を消すには正しいスキンケアが大切！ ひどい場合はまずはカウンセリングで相談しよう

いちご鼻を守るには、しっかりと原因を理解して正しいスキンケアを行いましょう。

どうしても治らないという時は、医療機関で医師に相談することも可能です。

医療用のスキンケアを利用したいという方は、ぜひご検討ください。